2007-01-01から1年間の記事一覧

 FTA(自由貿易地域)の締結は世界貿易の拡大に貢献しているのか?

Voxより What do gravity models tell us about PTAs impact on trade flows: More creation or more diversion? (http://www.voxeu.org/index.php?q=node/614) WTO(世界貿易機関)による多角的貿易自由化交渉(ドーハラウンド)が暗礁に乗り上げている中、世界…

R&D活動の国際化

今日は、自分が研究している内容について書いてみます。 今、僕が取り組んでいる研究テーマは「R&D活動の国際化の経済理論モデルの構築」です。 R&D活動(研究開発活動)の国際化とは、多国籍企業がR&D拠点を国外に設置することです。 通常、多国籍企業というの…

 新経済地理学から見る労働移動・産業移転

今日は少し経済学の視点から、国際的な労働移動や国際間の産業移転について考えていきたい。 基本的な国際経済学では、労働賃金に格差がある二つの国の間で労働移動が自由化されると、労働賃金の高い国から低い国へと労働が次々と移動する事によって両国の賃…

 マキシマムザホルモン!

先週末、東京から友達が遊びに来たんですが、その友達に教えてもらったのが、マキシマムザホルモンでした。 いやあ、めっちゃ衝撃でした!僕の中では、最近まれに見るヒットです。 まずは、「ぶっ生き返す」のプロモからどうぞ! しかし、「ぶっ生き返す」っ…

安全基準と国際競争力

先日、台湾産のうなぎを宮崎産と偽装した業者がいたというニュースについて書きました。 この事件の背景には、最近の中国産製品に対する安全面への不安から、国産品に対する需要が急増したことがあったのですが、「食」の安全について、10月1日付けの日経で…

宮崎県のウナギ産地偽装問題

ウナギ産地 偽装、昨年8月から 宮崎市の業者証言 台湾産に国産シール ウナギの産地偽装問題で、宮崎県などから日本農林規格(JAS)法違反の疑いで立ち入り調査を受けたウナギ卸売業「石橋淡水」(宮崎市佐土原町)の実質的経営者、石橋政男取締役(59…

 色々本を読んでみました。

昨日まで5日間、中国の広州・杭州・上海と旅行してきました。中国の発展ぶりを直接見ることができて、とても有意義でした。 その旅行前と旅行中にいくつかの本に目を通しました。 まずはメコン流域国の経済発展戦略―市場経済化の可能性と限界作者: 日本政策…

 Merry X’mas Show 第4弾!

延々とMerry X'mas Show を取り上げてきましたが、これで最後です。 まずは、吉川晃司と氷室京介のあやしい〜〜〜〜感じのHelp!です。 今となってはそんなに危なくないかもしれないけど、当時は危ない映像だったんですよ。 次は、これは今でも下品なジャズの…

 アグリフードシステムとトレーサビリティ

漁業に関する文献はなかなか少ないなあと最近実感します。 そういうときには、類似の文献を探すのが良いということで農業、食品関係の文献を探してみたところ、こういう本を見つけました。 食品安全経済学―世界の食品リスク分析作者: 松木洋一,ルードヒュル…

 メコン川流域の開発が与える影響

今日は、メコン川流域の開発が与える影響を3つのグループの立場から考えて見たい。 まず、メコン川流域に立地する後発国(ベトナム、カンボジア、ラオス、ミャンマー)の立場から考えてみよう。 後発国であり、国内開発の資金を外国に依存するこれらの国にとっ…

 今日の一枚たち②

カメラ・トークアーティスト: Flipper's Guitar出版社/メーカー: ポリスター発売日: 1993/09/01メディア: CD購入: 3人 クリック: 66回この商品を含むブログ (221件) を見るRespeto(レスペート)限定盤アーティスト: Luv Tina,John C.Fogerty,Lionel Richie,St…

 養殖業のビジネスモデルの担い手は??

世界的な魚需要が増加する中、漁獲高が伸び悩まざるを得ない状況の下で、養殖業に対する期待が高まっている。 養殖業については、環境問題や安全・衛生上の問題など様々な問題がありますが、そんな中、養殖業の発展のためには、消費者に受け入れられるような…

Merry X’mas Show 第3弾!

しつこく第3弾です。ええそうです、こう見えて僕はしつこいのです。まずは、87年のX'mas Showのロッケストラです。この年はバービーボーイズ、爆風スランプ、Charなどが加わっています。 バービーボーイズに爆風スランプ。。。。懐かしいなあ。では、どうぞ…

如何に魅力的な投資先とあり続けるのか??

発展途上国の経済発展とは、一言で言うと「国内生産力の増強」である。 国内生産力が増加すれば、国内所得の増加につながるし、国内所得が増加すれば国内消費が活発化する事によって、更なる国内生産の増加を見込むことができる。 ここでいう国内生産力の増…

 技術のグローバリゼーションは進んでいる。

Voxより Is distance dying at last? (http://www.voxeu.org/index.php?q=node/535) 一般的に企業の生産技術や経営ノウハウといった知識というものは、簡単に外国や遠くはなれた地域には伝わりにくいものと考えられています。 なぜなら、企業の技術や知識と…

Merry X'mas Show 第2弾!

またまた動画貼っちゃいます! この間紹介したMerry X'mas Showからです。 この番組の面白かったのは洋楽と歌謡曲とのミックスです。この路線はその後の「夜も一生懸命」や「夜もヒッパレ!」に引き継がれることになります。 って、この番組知ってる人ってそ…

市場統合がアセアン後発国に与える影響

今日は、アセアンの市場統合が特にアセアン後発国(ベトナム、カンボジア、ラオス、ミャンマー)に与える影響について考えて見たい。 これも、前回と同じく「日本の東アジア戦略~共同体への期待と不安」の第一章「市場統合と日本の役割−ASEAN後発国の発展…

水産白書への疑問〜なんで輸出を増やさなあかんの?

これまで、世界的な魚需要の増加によって、魚が食べられなくなるかもという疑問から、色々書いてきました。 水産物は再生可能資源なので需要が高まったら漁獲量を増やせば良いというわけにはいかず、逆に乱獲を防いで水産資源の管理を厳しくしなくてはならな…

 亀山モデルかAppleモデルか (日経9月3日5面より)

今日の日経のコラムで、亀山に代表されるシャープの事業モデルとi-PodにおけるAppleの事業モデルの対比が書かれていました。 その中で、シャープの基本戦略は「徹底的な自前主義」であり、製造技術の外部への情報漏洩を完全に遮断する「ブラックボックス化」…

今日の一枚たち①

これまでの今日の一枚をまとめておきます。 CAFE BLUEアーティスト: STYLE COUNCIL出版社/メーカー: POLYD発売日: 2000/09/05メディア: CD購入: 3人 クリック: 25回この商品を含むブログ (39件) を見るCafe Bohemia(紙ジャケット仕様)アーティスト: 佐野元春…

解雇規制は労働市場にどのような影響を与えるのか

このブログでは、欧米の経済学者によるブログの記事も紹介したいと思います。 (僕自身の備忘録を兼ねて) 第一弾は多数の欧米の経済学者が参加して作っているVOX(http://www.voxeu.org/)から Employment protection and labour market turnover (2007/08/29) …

Merry X'mas Show

動画が貼れるので、好きなというか懐かしい映像を貼っていきたいと思います。 まず初回は86年のクリスマスイブに放映された「Merry X'mas Show」からです。 21年前ですね、僕は当時中学3年生でした。 サザンオールスターズの桑田佳祐が色々なミュージシャン…

養殖・畜養と代用品について

前回、魚需要が増加して値段が高くなるほど、乱獲が発生するのを防ぐために漁業資源の管理を厳しくしなければならないと述べました。 魚需要が増えているのに、魚をたくさん取ることができないとなれば、養殖によって魚の量を増やすか、それとも他の魚で代替…

 自民党と民主党の農業政策を比較してみる

アジアと水産物のことばっかり書いているので、たまには違う話題も8月25日付の日本経済新聞に、民主党が臨時国会に提出する「農政基本法案」の素案が紹介されており、その記事の中で自民党と民主党の農業政策の比較が行われていました。簡単にまとめるとこう…

ASEANにおける市場統合の問題点

日本の東アジア戦略~共同体への期待と不安作者: 日本総合研究所調査部環太平洋戦略研究センター,渡辺利夫出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2005/07/15メディア: 単行本 クリック: 10回この商品を含むブログ (4件) を見るこの本の第1章「市場統合と日…

 水産資源管理の重要性

農産物と水産物の重要な違いについては、前回も書きましたが、「漁業振興と水産資源管理」でもこのように述べられています。 ある水産関係の懇親会で、厳しい状況の続く農林水産業について「農業、林業と水産業の大きな違いというのは何か」という質問を受けた。 …

ASEANとFTA/EPA

日イ経済連携協定に調印、エネ安保焦点 インドネシアを訪問中の安倍晋三首相は20日、ユドヨノ大統領と自由貿易協定(FTA)を含む経済連携協定(EPA)に調印した。日本は東南アジア諸国連合(ASEAN)原加盟国すべてとEPAを締結したことになる。インドネシアと…

 水産物を再生可能資源と考える

マグロやウナギ、カニなど、近年の世界的な魚需要の高まりから価格高騰・資源枯渇の懸念がいくつかの水産物に対して明らかになっています。 食糧問題に関しては、小麦や大豆といった穀物でも、価格の高騰が懸念されていますが、水産物と穀物では問題の本質は…

 ASEAN経済に関して思うこと

僕が大学生だった頃(90年代前半)、開発経済学を専門にしていた先生のゼミに所属したこともあって、NIEsやASEAN諸国の経済発展について勉強しました。 当時のASEANは、外国からの直接投資を積極的に受け入れて、輸出志向型の工業化によって高い…

とりあえず作ってみました

yahooでもブログをやっているのですが、新しいブログを作ってみました。 このブログは基本的に経済学者チックなブログにする予定です。ブログタイトルは、僕の好きなスタイルカウンシルのアルバムタイトルから取ってきました。 色々考えたけど、センスええや…