宮崎県のウナギ産地偽装問題

ウナギ産地 偽装、昨年8月から 宮崎市の業者証言 台湾産に国産シール
 
ウナギの産地偽装問題で、宮崎県などから日本農林規格(JAS)法違反の疑いで立ち入り調査を受けたウナギ卸売業「石橋淡水」(宮崎市佐土原町)の実質的経営者、石橋政男取締役(59)が26日、西日本新聞の取材に応じ、2006年8月から台湾産のウナギを宮崎産と偽って販売していたことを認めた。同社は偽の産地証明シールを張る手口で県内外の加工業者に卸していた。

 同社は、年間400‐500トンのウナギを加工業者に販売しているが、そのうち約8割が台湾産だったという。同社は03年ごろから、台湾からウナギを輸入し始め、当初は台湾産と宮崎産を分けて販売していた。

 だが、06年から加工業者などから「国産ウナギの産地証明がほしい」などと求められ、国産が足りなくなり、台湾産ウナギに宮崎産の産地証明のシールを張って卸すようになったという。

 石橋氏は「台湾産を『宮崎産、国産だよ』とうそを言って取引先に販売していた。相手は(偽装を)一切知らなかったはず」と話している。同社は調査を受けた8月から休業中。石橋氏は「大変な迷惑を掛けてしまい、申し訳ない」と謝罪した。(Yahoo! ニュースより引用)

 
宮崎県といえば東国原知事ですが、その東国原知事のイラストのシールを貼って売られたいたウナギの蒲焼が、台湾産のものを宮崎産と産地偽装していたというニュースです。
 
より詳しいことは「ウナギ産地偽装問題は行政処分だけでは済まされない」(オーマイニュース)で書かれています。
  
県の対応も後手後手になったらしく、風評被害の恐れも出ているらしいです。「ウナギ産地偽装:「対応に迅速さ欠けた」 判明1カ月半後に公表、知事が陳謝 /宮崎」(Yahoo! News)
 
東国原知事が当選してから、知事自らが宮崎の農産品を宣伝していましたが、そんなもの一時的なブームは呼んでも宮崎の農業の本当の発展にはつながらないですよね。
全国から注目されているからこそ、こういうときに宮崎産の農水産物のブランド力を上げるために、品質・安全性を向上させていかなければならないんですけどね。
知事はニュースで、地元業者の注意を喚起したいなんて言っていましたが、生ぬるいです。これをきっかけに県が総力を挙げてトレーサビリティの向上に力を入れるとでも言ってほしいところでした。
 
しかし、ミートホープといい、白い恋人といい、最近は偽装偽装の連続ですね。自分で自分達の首絞めているようなもんです。行政と業界が一体になって食品に対する信頼を高めないと、国内農業・水産業は本当にやっていけなくなりますよ。
 
今日はこの辺で
 

結晶 SOUL LIBERATION

結晶 SOUL LIBERATION

 
フリッパーズギター(小山田圭吾小沢健二)、ピチカートファイブと並ぶ渋谷系の大御所であるオリジナル・ラブです。
今はリーダーである田島貴男一人のユニットになっていますが、デビュー時はバンドでした。
これはオリジナル・ラブの2枚目のアルバムで、僕もこのアルバムで初めてオリジナルラブを聞いたのですが、ガツーンとショックを受けました。
めちゃくちゃかっこいいです。「心理学」のベースラインから始まって、「月の裏で会いましょう」へとつながるところは最高です。
音楽的傾向としては、当時はやっていたアシッド・ジャズのテイストを含みながらジャズ・ソウル・ファンクをミックスしたようなまさしく渋谷系サウンドなのですが、バンドの演奏のクオリティが高いこと、そして田島貴男のアクの強いボーカルがぴったりあっていて、今聞いても色あせないサウンドになっています。
興味のある方は一度聞いてみてください。