R&D活動の国際化

 
今日は、自分が研究している内容について書いてみます。
 
今、僕が取り組んでいる研究テーマは「R&D活動の国際化の経済理論モデルの構築」です。
 
R&D活動(研究開発活動)の国際化とは、多国籍企業がR&D拠点を国外に設置することです。
通常、多国籍企業というのは、国外にまず販売拠点を設置し、その国の市場に自社の製品が浸透した時点で生産拠点をその国に設置するというように国際化を進めていく。
日本企業だって、その多くは欧米やアジアに生産拠点を持ち、その活動を広く海外に広げているのは、みんなも知っての通りです。
その中で、最近では新製品開発や先端技術の研究といったR&D活動までも国外で行うようになっているというのがR&D活動の国際化です。
 
このようなR&D活動の国際化については、70年代から欧米の多国籍企業に観察されるようになっていたが、本格的に研究されるようになったのは90年代以降からです。
特に、国際経営の分野や、企業行動に関する実証分析において、多くの研究論文が発行されています。
 
R&D活動の国際化がどんなものか知りたければ、例えば

グローバル経営入門 (マネジメント・テキストシリーズ)

グローバル経営入門 (マネジメント・テキストシリーズ)

の第9章「グローバルR&Dマネジメント」などがわかりやすいでしょう。
 
また、日本企業のR&D活動の国際化について書かれている本にはなどがあります。
 
その一方で、経済学、特に国際経済学の分野では、直接投資のような生産拠点の国外移転に関する研究はすでに数多くなされているのですが、R&D拠点の国際化に関する研究はほとんどなされていないのが現状です。
というわけで、僕がそれをやる価値はあるのではないかと思って去年あたりから取り組み始めた次第です。
 
去年は、その準備段階として、サーベイ論文(既存の研究動向をまとめた論文)である「多国籍企業に関する理論モデル研究の展望〜知識の流れを念頭において」を彦根論叢に掲載しています(http://www.biwako.shiga-u.ac.jp/eml/Ronso/363/okawa.pdf)。
 
そして、今年は8月に龍谷大学で行われた国際会議で"On R&D Internationalization Decisions in Developing Countries: Theoretical Frameworks"という研究報告を行いました。この研究報告は、大会のBest Paperの一つに選ばれています。
さらに、10月に早稲田大学で行われた日本国際経済学会でも「複占市場とR&D活動の国際化」と題した研究報告を行いました。(報告論文はhttp://www.waseda.jp/assoc-jsie-2007/jsie20071007.htmで見ることができます。第12分科会に僕の名前があります)
 
詳しい研究内容については、また別の機会に書こうと思います。

今日はこの辺で
 

Language of Life

Language of Life

 
このアルバムも90年発売かあ、学生の時に中古のカセットテープ(懐かしい!)をジャケ買いしたのがきっかけですね。それ以来の付き合いです。
このEverything But the Girlは男女のデュオなんですが、特に女性のトレーシー・ソーンの歌声が好きなんです。憂いがあるというか、情感がこもっているというか、こういう少し太めで息を深く吐き出すような歌い方って好きなんですよね。
もともとEverything But the Girlはアコースティックなサウンドが売りだったのですが、このアルバムはアメリカでレコーディングされたからかAORっぽいサウンドになってます。
僕が好きなのは「Driving」「Language of Life」「Take Me」「Road」あたりかなあ、一番好きなのは「Meet Me in the Morning」ですね。
他の曲もおしゃれでいいですよ。心癒されるアルバムです。