水産物を再生可能資源と考える
マグロやウナギ、カニなど、近年の世界的な魚需要の高まりから価格高騰・資源枯渇の懸念がいくつかの水産物に対して明らかになっています。
食糧問題に関しては、小麦や大豆といった穀物でも、価格の高騰が懸念されていますが、水産物と穀物では問題の本質は大きく異なっていると思います。
魚や甲殻類といった水産物は一般的に再生可能資源とよばれます。
これは、石油や鉄鉱石のような、採掘し尽くせばなくなってしまうような天然資源と違って、水産物はある程度収穫したとしても、自然とある程度の数量は回復するということです。
しかし、乱獲によってある一定水準より多くの数量の水産物を取ってしまうと、自然による回復が追いつかなくなって、最終的に絶滅までいってしまいます。
このため、世界的な魚需要が高まったからといって、その分魚を獲ればいいじゃないかというわけにはいかないわけです。
ということは、世界的な魚需要が増えていく限り、水産物価格の上昇は避けられないわけであり、我々は水産物の漁獲高を増やさない方向で、その対策を考えていかなければならないわけです。
逆に、水産物価格の上昇に伴って水産物をがっぽり捕獲して儲けようとする業者から水産資源を守ることを考えなければいけないくらいです。
そう考えると、なかなか難しいですね。しかし、必ず解決しなければならない問題でもあるわけです。
短いけど、とりあえず今日はこの辺で。
今日の一枚:「ELEVEN FIRE CRACKERS」ELLEGARDEN
前回の佐野元春が20年前のアルバムだったんで、最近のお気に入りからELLEGARDENを選びました。
ラウドでジャンプできるロックってかっこいいやね。