国際経済学

経常収支不均衡に関するサーベイ研究

日本銀行金融研究所 金融研究第27巻第4号より萩原 景子 「経常収支不均衡の調整過程:近年の理論的分析の展望」 (要旨) 本稿は、経常収支不均衡の調整過程に関する近年の理論的分析を展望する。まず、経常収支不均衡はいずれゼロ均衡に向かうとの前提に立っ…

 最近の穀物輸出国における輸出規制政策について

国際穀物価格の上昇を受けて、所得の低い国を中心に食料価格の高騰に端を発する暴動のニュースが聞かれるようになってきた。穀物価格が上昇傾向にあることは数年前から続いていることだが、最近は穀物輸出国の一部が輸出税や輸出数量枠の設定による輸出規制…

西島章次(編) 『グローバリゼーションの国際経済学』

グローバリゼーションの国際経済学 (新しい日本型経済パラダイム 第 3巻)作者: 西島章次出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2008/02/15メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (3件) を見るこの本は神戸大学の2003年度から07年度までの21世紀COE…

 黒船開国によって日本が得た貿易利益

国際経済学の大きなテーマの一つに貿易利益がある。これは、貿易を行っていない国が貿易を行うことによって経済的便益を得ることができることを示すものであり、様々な研究家によってその存在の理論的証明がなされているし、国際経済学の教科書でも真っ先に…

 国内のグローバリゼーションと国際的なグローバリゼーション

国際経済学とは貿易によるモノの国際取引、資本移動に伴う資金の国際間移動、移民や出稼ぎ労働者による労働者の国際間移動。そして最近では多国籍企業に代表される企業活動(生産・販売・開発)の国際化などが自由に行われることによる経済的利益を説明すること…

 貿易黒字はどこに行くのか?

前回は、輸入をするための外貨を得るためには輸出が重要だというお話をしました。 輸入をするための外貨を得るためには、1)援助によって外国から頂く、2)外国人から借金をする、3)輸出をして稼ぐことの3つがあり、援助や借金を受けることなく国内に必要な物…

 なぜ輸出が重要なのか

以前、輸入と輸出ならば輸入の方がその国の経済にとって重要だということについて書きました。 (http://d.hatena.ne.jp/eisakukun/20080219/1203435280)日本は資源と食糧の多くを外国から輸入しています。この輸入が途絶えたら経済は崩壊します。 そもそも日…

 輸出と輸入どちらが経済にとって重要なのか??

多くの国際経済学の教科書では、まず自由貿易の利益についての説明から始まります。日本は、貿易立国という言葉もあるように、貿易が経済の発展に大きく貢献している国です。貿易といえば、輸出と輸入がありますが、皆さん輸出と輸入どちらが日本経済にとっ…

国際経済学とは???(2)

前回の続きです。国際経済学には大きく分けて国際貿易論と国際金融論(国際マクロ経済学)の二つがあります。前回、国際貿易論について説明したので、今回は国際金融論(国際マクロ経済学)です。国際金融論(国際マクロ経済学)が扱うテーマには次のようなものが…

 国際経済学とは???

国際経済学とは、国境を越えた財(製品)、労働、資本(資金)や技術(知識)の移動・取引が国民経済に与える影響について分析する事によって、複数の国家の相互依存関係を知ると共に、世界経済の中で自国民にとって最も有益となる政策について考えていく学問だと…