スタグフレーションにどのように対応するのか?アジア編

VOXより

Asia and Global Stagflation

世界的インフレの中、これまで高成長を遂げてきたアジア諸国原油や食糧価格の上昇の影響でインフレ率が上昇している。

このブログ記事では、そのようなインフレに対してアジア諸国はこれまで以上の金融引き締めと自国通貨高を意図した為替政策によって対処すべきだと述べている。

これまでのアジア諸国の経済成長は欧米諸国への輸出を中心に伸びてきたものであったために、為替政策は自国通貨安を誘導するものだった。
しかし、アメリカがサブプライム危機をきっかけに金利を引き下げたために、アジア諸国は自国通貨高と景気減速を恐れてインフレ率が上昇しているにもかかわらず金利の引き上げをためらっている状態にある。

この記事では、インフレが進行する中で金利引き上げを控えていても、国内経済の過熱によって非効率な投資や消費が増えるだけで、ここで金利引き上げを思い切ってしなければ、将来さらに大きな金利引き上げを必要とする事態へ陥ってしまうと指摘している。

もちろん、金融引き締めと自国通貨高への誘導は景気を冷やす効果がある。このため、金融政策による景気引き締め効果を相殺するための減税や公共投資の増加といった財政政策が必要となる。

つまり、今アジア諸国が必要とする政策は、金融引き締め+自国通貨高へ誘導する為替政策+財政出動となるのである。

オーソドックスなマクロ経済政策論議ではあるが、アジアはこの忠告を聞き入れて政策を実行するのだろうか??

今日はこの辺で