経済政策

 推薦図書「選挙の経済学〜投票者ななぜ愚策を選ぶのか」

選挙の経済学作者: ブライアン・カプラン,奥井克美,長峯純一出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2009/06/25メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 137回この商品を含むブログ (34件) を見る衆議院選挙があるからってわけじゃないですが、読んでみました。内容…

 賢い政府と企業家精神の新結合

日本経済新聞09年6月8日5面 コラム核心より 賢い政府と企業家精神 大不況脱出へ新結合を ジョン・メイナード・ケインズは有効需要の不足に財政の役割を説き、ヨーゼフ・アロイス・シュンペーターは企業家の革新(イノベーション)を発展の土台と考えた。・・・…

 グリーンニューディール政策の検証は必要

4月15日の日本経済新聞の経済教室で、一橋大学の石川城太先生が、経済危機下の産業政策考と題した記事を書いている。前半部分は、グローバル化した現在の貿易政策と産業政策について、保護主義的政策の回避の必要性と政策実施の困難性について述べているが、…

 ケインズ主義的財政政策は有効なのか?

VoxよりThe fiscal stimulus debate:“Bone-headed”and“Neanderthal”?G20では、財政拡大に対して積極的な米国・日本に対し、慎重な態度を示す欧州という対立構図が浮かび上がった。サミットの際、麻生総理は財政支出の拡大を渋るドイツのメルケル首相を批判し…

 内需拡大か輸出振興か

板倉雄一郎事務所より 「経常収支黒字があってこその内需拡大」「日本の経済モデルは輸出依存。したがって為替や輸出先国の経済状態に振り回され、まるで輸出によって成長する新興国の経済モデルのようだ。だから内需を拡大しなければならない。」 こんな意…

 NewsWeek 3/11号より 「EUを揺さぶる東欧クライシス」

世界的な金融危機は、西欧と東欧に亀裂を生じさせているという内容の記事です。今回の金融危機はアメリカ型の市場原理型の金融システムの崩壊と言われていますが、ヨーロッパでもEU統合による発展モデルの崩壊が起こっています。EU統合による発展モデルとは…

 年末からの経済議論の流れ

去年のリーマンショック以来、失業者の増加やGDPの急激な落ち込みなど、実体経済が急速に悪化し、その過程の中でいろんな人がいろんなことを発言して、いろんな問題が取り上げられています。 そこで、とりあえず、思いつくだけの議論のお題を並べておきます…

 日本の成長戦略は????

月曜日の日経新聞のコラムが秀逸だったので、抜き出しておきます。 核心:真っ当な成長戦略 早く 大幅なマイナス成長は「経済非常時」のサイン。日本も改めて大胆な景気対策をとらざるをえない。 その景気対策はばらまきではなく、将来の経済社会への適切な…

 眠っている貯蓄を消費へ

総合研究開発機構の研究報告書より家計に眠る「過剰貯蓄」― 国民生活の質の向上には「貯蓄から消費へ」という発想が不可欠 (要旨) 「貯蓄から消費へ」。これが本報告書のキーワードである。日本経済が低成長から脱却できない要因の1つとして、個人消費の長期…

アメリカ オバマ新大統領誕生

黒人初の大統領がまさか本当に実現するとは、世の中変わりましたね。それはともかく、オバマ大統領になったことで、通商政策がどのように変わるのか注目したいです。とりあえず、以前紹介したオバマ氏の通商政策に対する考え方に関する記事のリンクを貼って…

食糧危機への対策

VoxよりThe global food crisis: A toolkit for audacious leadersこのBlog記事では、現在問題となっている食糧危機の対策を短期・中期・長期の視点で述べている。 短期的に必要な政策とは緊急的な食糧支援であり、先進国政府が速やかに食糧援助のために協調…

スタグフレーションにどのように対応するのか?アジア編

VOXよりAsia and Global Stagflation世界的インフレの中、これまで高成長を遂げてきたアジア諸国も原油や食糧価格の上昇の影響でインフレ率が上昇している。このブログ記事では、そのようなインフレに対してアジア諸国はこれまで以上の金融引き締めと自国通…

スタグフレーションにはどのように対応すれば良いのか?

Economist's View より"Re-thinking That ‘70's Inflation Show"最近の原油を初めとする資源価格と穀物価格の高騰は、物価上昇と不景気の同時発生というスタグフレーションを世界にもたらすものだと様々な文献で述べられている。マクロ経済学の基本的な論理…

小峰隆夫/日本経済センター(編) 『超長期予測 老いるアジア』

超長期予測 老いるアジア―変貌する世界人口・経済地図作者: 小峰隆夫,日本経済研究センター出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2007/10/01メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 10回この商品を含むブログ (12件) を見るこの本は、日本経済センター…

前アイルランド大統領 メアリー・ロビンソン氏へのインタビュー

土曜日の日経に前アイルランド大統領のメアリー・ロビンソン氏のインタビューが載っていた。 アイルランドといえば、80年代前は欧州の最貧国だったが、90年代に入って急速に成長して今や一人当たりGDPは世界4位(日本は18位)となった国です。 その背景には積…

日本経済新聞社編 『イギリス経済再生の真実』

イギリス経済 再生の真実―なにが15年景気を生み出したのか作者: 日本経済新聞社,日経=,日本経済新聞=出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2007/11/01メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (2件) を見るBeatlesやPaul Wellwerなど好き…

 北欧と福祉

以前、東洋経済の北欧特集について紹介しました(http://d.hatena.ne.jp/eisakukun/20080118/1200669022)。 その中では、柔軟な労働市場に基づく北欧の成長モデルについて紹介しましたが、今回は福祉について紹介したいと思います。北欧と言えば高福祉国家と…

週刊東洋経済1月12日号 特集「北欧」はここまでやる〜格差なき成長は可能だ!

先週発売された東洋経済の北欧特集は非常に興味深いものだった。キーワードはサブタイトルにもある、格差の解消と経済成長の両立、いやいや、平等な社会だからこそ成長できるのだということだ。この特集では、少子高齢化対策、医療政策、教育政策、労働政策…

経済政策としての「福田ノミックス」

今日の日経5面のコラムで、成長重視の上げ潮派と財政再建派(増税派)の板ばさみに悩む福田政権に対して、成長戦略と財政再建の同時実現を目指すための経済政策、名づけて「福田ノミックス」を目指すべきだとの提言があった。その中で、成長戦略としては ・東…