推薦図書 ダイアン・コイル(著) 『ソウルフルな経済学−格闘する最新経済学が1冊でわかる』

ソウルフルな経済学―格闘する最新経済学が1冊でわかる

ソウルフルな経済学―格闘する最新経済学が1冊でわかる

最初カバーを見た時は、何か軽そうな本だなと思って敬遠してたんですが、読んでみたらすごくしっかりした本で、本は見かけによらないなあって思いました^^;
 
内容は副題にもあるように、内生的成長論、新開発経済学行動経済学、神経経済学、実験経済学、情報の経済学、進化経済学ソーシャルキャピタルなど、通常の経済学の教科書にはまだ載っていないけど、少し先の未来には主流になっているかもしれない、新しい経済学の流れについて分かりやすく書かれています。

最近の世界経済不況の中で、経済学に対して嫌悪感を持ったり、不信感を持つ人も増えているようですが、経済学というのは単なる景気予測の手段ではなく、社会の根本的な仕組みを明らかにしようとする学問であることがこの本を読むと分かってもらえるかと思います。

僕にとっては、最初の3章の経済発展に関するところが自分の研究分野ともかかわっていたのでとても有意義に読めました。

そのほかの部分のところは、自分の研究分野とは違っていたので、逆にここまで研究っていうのはやられているのかあって感心しきりに読ませていただきました。

ミクロ経済学マクロ経済学はとりあえず勉強したけど、経済学って何か詰まんないなあって思う人に読んでもらいたい本です。