原油や穀物価格はなぜ上昇するのか?

VOXより

Explanation for Soaring Commodity Prices高騰する商品価格に関する解説)
Monetary policy and commodity prices(金融政策と商品価格)

最近の資源価格や穀物価格の高騰の原因について、中国やインドなどの新興国の経済成長や投機資金の流入などが挙げられているが、この二つのブログ記事では、アメリカのFRB金利引き下げに伴う実質金利の低下も商品価格の高騰の原因の一つだと解説している。

実質金利名目金利(通常の金利)を物価水準で除したものであり、実物投資の収益率を示している。この実質金利の低下は、商品生産者にとっては、現在商品を売ることより、将来まで商品を売らないでおこうとするインセンティブをもたらす。このことは原油穀物などの消費の市場への供給の減少をもたらすために、これらの商品の価格は上昇する事になる。この商品価格の高騰は、商品の売り惜しみをすると将来確実に損をするような価格低下が起こると市場参加者が予想するほどの水準まで続く事になる。

在庫投資の理論を使って金融政策と商品価格の関係を説明しており興味深いものだった。