経済政策としての「福田ノミックス」

 
今日の日経5面のコラムで、成長重視の上げ潮派財政再建派(増税派)の板ばさみに悩む福田政権に対して、成長戦略と財政再建の同時実現を目指すための経済政策、名づけて「福田ノミックス」を目指すべきだとの提言があった。

その中で、成長戦略としては
 
・東アジア経済統合でリーダーシップを発揮して、東アジアの経済成長を日本経済に取り入れる
・政府も自治体も外資誘致に積極的に取り組む
地球温暖化防止という環境ハードルを成長につなげる
 (政府が目標を明確にする事によって、目標達成のための技術開発を企業に促すということだと思う)
 
があげられており、一方、財政再建については
 
・財政水準と長期債務残高のGDP比という国際水準の財政再建目標をしっかりと定めること
・歳出の徹底した合理化・削減を行い、選挙目当てのばらまきが行われないようにする。
・年金、医療の財源としての消費税増税と、海外からの直接投資を促すための法人税率の引き下げを含む、抜本的な税制改革
 
があげられています。
 
一つ一つの政策は、当たり前な政策だし、コラムの筆者が強調する成長戦略と財政再建のミックス(新結合)というのがよくわからなかったが、このような当たり前の政策を提案しなければならないというほど、現在の日本の経済政策が停滞しているということなんだと思う。
  
成長重視の上げ潮派が中心だった小泉・安倍政権では、歳出削減や民営化政策は強硬に主張されていたが、成長戦略については目に見えた戦略を提示できていなかったと思う。いいっぱなしのスローガンだけはあったけどね。
  
一方、財政再建派については、増税については強く主張しても、選挙目当てのばら撒き政策を主張する党内の人たちを説得することはできないようだ。
 
いずれにしても、自民党内の財政再建派、成長重視派にしても、期待はできそうにないなあ。
 
今日はこの辺で
 
今日の一枚

シルク・ディグリーズ

シルク・ディグリーズ

 
ボズ・スキャッグスです。といっても、知っている人しか知らないでしょうが。。。
このアルバムは、AOR(Adult Oriented Rock)という、大人のためのムードのあるロックの名盤といわれているやつです。
なんと言っても、ラストの「We're All Alone」ですよね。ボズ・スキャッグスは知らなくても、この曲は知っている人は多いとおもいます。
他の曲も結構いいですけどね、でもやっぱ「We're All Alone」だな、うん。