Aid for Trade (貿易に関する援助)

 
VOXより
 
How can aid for trade be efficient?
(http://www.voxeu.org/index.php?q=node/673)
 
援助と貿易が途上国の経済発展に与える影響についての研究は数多くあります。
従来、途上国への経済援助と、途上国の貿易自由化は別々の国際舞台*1で行われていました。しかし、経済援助が途上国の経済発展に目覚しい成果をもたらすことができず、先進国側にいわゆる「援助疲れ」が生じている一方で、貿易・投資の自由化というグローバリゼーションの流れに乗り輸出や直接投資の受け入れを増加させた国は高い経済成長を遂げています。
このため、途上国に流入する援助の金額は、貿易によって途上国に流入する金額にははるかに及ばず、途上国に流入してくる直接投資や、国外で働く労働者からの送金と同じほどの金額になっています。
 
このような動きの中、経済援助についても、食糧や人道的援助だけでなく、途上国の貿易自由化を促進するための経済援助、すなわち"Aid for Trade"(貿易に関する援助)が増えつつあります。
 
"Aid for Trade"とは、単純に途上国が貿易を促進するための技術整備*2を援助するだけでなく、貿易自由化に伴う経済的・社会的コストの負担*3やインフラの整備を含みます。
 
このような動きの中、今回紹介するブログの記事では、このようなAid for Tradeが途上国に対してどれだけ有効なのか、特に援助が途上国の貿易にどのような影響を及ぼすのかについて、様々な研究動向から、援助が途上国の貿易促進に役立っているように考えられているが、はっきりした結論は出ていないと述べています。
 
そして、結論として、Aid for Trade は途上国の経済発展のための魔法の手段ではなく、各国の事情に合わせて政策効果の推測と、援助を補強する貿易政策、国内政策について綿密に分析しなければならないとしています。
 
今日はこの辺で 
 
今日の一枚
 

REBECCA/Complete Edition

REBECCA/Complete Edition

 
レベッカです。これも80年代のバンドですね。僕が高校生の頃、女の子がボーカルのバンドで一番コピーされたのがこのレベッカですね。僕も、レベッカバンドに頼まれてギターやったことあります。
レベッカといえば、ボーカルのNOKKOのステージパフォーマンスといまどきの女の子を描いた歌詞が特徴なんですが、バンドとしてのサウンドも結構いいんですよね。常にライブを意識したアレンジになっていたので、無駄な音が余り入っていなくてコピーバンドをやるときにとてもやりやすかったです。
そのレベッカのリミックスばっかりを集めて作られたベストアルバムがこのアルバムです。「Cheap Hippies」「フレンズ」「Bottom Line」「76th STAR」あたりはコピーしたなあ。
一番好きなのは「Raspberry Dream」ですね、今聞いてもかっこいいです。

*1:例えば経済援助は2国間の交渉や世界銀行などによって決まり、貿易自由化はWTO(GATT)の下で行われる

*2:通関施設の充実や、貿易手続きの簡素化など

*3:関税引き下げに伴う途上国の税収の埋め合わせや、保護されていた輸入産業から輸出産業への産業調整の変化に伴う社会的コスト